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まゆみさんにもう一泊してもらい、
忠の家にこもってもらう。
彼女は隠れるとなると徹底していて
全く外に出ない。
今日は忠も非番だったから一日一緒にいた。

こんな作戦でどうだろうか、
きょう、まゆみさんには事務室に忌引き届をだし
来週の初めまでお休み。
そのあと連休に入るから。

その間、彼女はおれの姉貴のやっている
温泉旅館に入って、カラダヲ磨いてもらう。
そして、来週の土曜日、奴らと会う。

そのために、いつも奴らが使っている
みなと亭という妖しい料亭を押さえておいた。
また、おれたちのルートで国家権力の力を借りて
奴らに制裁を加える。聞いてみると現場を押さえるのが
一番だというので、おかみに話を付ける。

彼女は理事長あてにこんな手紙を書いた。

こんなつもりではなかったのですが、
田舎の伯父が亡くなって葬儀をするので
おやすみします。ごめんなさい。

あなたさまにも、副長様にも
早くお会いしたい、
そして、いつものように、まゆみを愛撫してほしいの。
今回も、どんなことでもします。
ですから、一週間、待っていてくださいね。
もう、お手紙を書いただけで、身体の奥からあたたかいものが潤うの
　あなたの　まゆみ
自筆の手紙を書き終えた彼女
頼もしげに忠の顔を見上げる。

なあに？
すごいね。
？
こんなことすらすら考える人とは全く思わなかったわ。
尊敬するか？
うん、もちろん。

ね？いつ温泉行く？
明日の早朝。
わかった、うちによって、仕度したらいく。
お、車回すからな。
ありがとう。
そういうとまゆみさんは目をつぶって忠の方に唇を寄せてきた。