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Ｈ市におはなしがもどって。

ねえ信一さん。
いけるわよ。
あゆみさん、きっと大丈夫だと思うわ。

今度の金曜日、彼女の２４歳の誕生日なの。

来られない？？

ふらっと、前の日に来て、準備して。
ふたりでさ、サプライズバースデー祝ってあげようよ。
そして、あゆみさんが、ホロッと来たところでどーお？？

信一さん、のりがいい、いちもにもなく乗って来たんです。

まったく予感のなかったあゆみさんです
前日、ふらーと自然に訪れた信一さんに
「信一、今度は何しに来た？？」
強めに誰何するあゆみさん。
「早めの夏休み」
そんなやすみあるか？このなまけもの。
きつい口調でポンポンいうあゆみさん、機嫌がいい。

翌日が、彼女の誕生日。最近、仕事が忙しいみたい。
ちょっとお疲れ気味。

７時ごろ、
かえってきた帰ってきた。
シー
真っ暗な中に信一さんと二人で立つ。吹き出しそうになる。

彼女が部屋の電気を付けた。
いきなり、バースデーケーキとパーティ食事がテーブルの上に。
はっぴいばーすでーつーゆー。
２人なのはちょっとパワー不足、淋しいけれど、精一杯歌う。
疲れ切っていたあゆみさんの細面の顔が
一発で笑顔に。
えーーーー、びっくりーーーー
もう、腰が抜けるくらい驚いたーーーーー・
ありがとう。

でさ、信一は何日、ここに居るの？
そもそも、何しに来たの？

全然わかっていない、あゆみさん。

二人っきりにしてあげる。郁美は退散よ。