大丈夫、アキちゃん
丸顔で穏やかな表情の純子に
そっと聞かれた。
アキの部屋でね。
やさしいことば、うつくしい乳房の曲線
ほそいウエストの制服姿。
涙が零れた。
ぼく、捨てられたの
そんな、アキちゃん。
きっと嫌いになったんだよ。
一度涙が出ると、もうとまらない。
純子はアキの顔を抱きしめて
自分の胸にそっと。
彼女の豊かな胸の感触。
泣いて、泣いて、涙が止まるまでそのままにしていた。
ずっとアキの髪を撫でて慰めてくれる純子
よしよし、アキちゃん、よしよし
もっと泣いちゃえ、もっといろいろ言っていいのよ。
随分長いこと彼女の胸に顔を押し付けていて。
アキ、恥かしくなった。
ごめんね、純子ちゃん、ごめん。
おれ、ちょっと女々しかった。
さすが、おショーツ愛好者だけあるわ。アキちゃんはいつでも女になれる。立派よ。
でもね、郁美は100%おうちの事情でいなくなったと思う。
アキちゃんのことを思うとね、郁美は胸が張り裂けそうになっているはず。
ねえ、アキちゃん、彼女の気持ち、あなたと一緒よ。
だから、郁美を恨まないで。
ね。
アキちゃんが郁美をどれだけ愛しているか、
純子なりに知っているわ。
ね、
だから、あなたの心の中で、今まで道理の気持ちでいてあげて。
きっと、いつかどこかで、郁美に会えるわよ。
だから、思いつめないでね。
純子の優しいまなざし、アキ、死ぬまで忘れないと思う。
ありがとう、純子。