2019_05 22 (Wed)18:06 彼女の緊縛を解いて あさ、4時に起こされたコウイチすぐに、パンと起床する。 彼女は縛られたままだ、249号室にいる。大丈夫だ。慌てなくていい、解放だ。縄を解いてやってくれ。荷物は向こうに持って行く。急ぐ。ここだ。あやか。大きな瞳を見開いてぼくを見たかと思うとうるうる涙が一杯に。みずいろの光沢ワンピースを着ている。白い縄できりきりに縛られて。キツイ。プロの縛りで。なんとか、上半身の縄が緩くなった。口元のガムテープを・・・足首とひざも。30分近くかかってしまった。コウちゃん・・・・無事でよかった。あやかを抱きしめる。さあ、荷物は?全部あるわ。あなたのも。あ、行ってくる(おトイレ)読んで、これ。あの、きんべいというおじいさんのだ。というわけなの。きんべいさんの、弟さんのやっている旅館に行きましょう。3泊までしていいって。荷物をもって、出ようとすると黒塗りクルマが来て、送ってくれるという。奥様からのご命令でお送りします。上野まで送ってもらう。運転手さんは、これでどうぞ、そういって、乗車券を渡してくれた。上野駅、久しぶりだな。上京した時は新幹線で東京駅だったし。あやか、コウイチの腕に捕まって離れない。もう、どこにも行かないわ。あやか、あなたについていく。