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サンダルだけ履いて
スリップ一つで
走ったの。

飛び込んだのは大きめのアパート
お庭の方に隠れて
人のいる部屋の外から。
おねがい、助けてって

男の人、高校生みたいな人
目のきれいな男子。やさしそう。

彼、何も言わずに、お風呂に入れてくれて。
しおり、怪我をしている、お尻を洗いたかったので
嬉しかった。

ブラのサイズを聞かれた。
しおりも、バスト、大きいの。
恥ずかしかったわ。

お風呂から出てくると
女性の服と下着がそろえられて。
小さかったら言ってね。

この人、どういうひとなのだろう。
男性だし、
そう思ったら、急に体が震えて
止まらなくなった。

ぼく、みずいろ学園という高校の
オカマ科に行っているんだ。

彼、アキちゃんはそういうと
女子制服に着替えて見せてくれたわ。
しおりを安心させてくれるために
そうしたみたい。
笑ってしまった。
久しぶりに、笑った。
彼の女子制服ぶりに。

それから、急に涙が出てきたの。

笑わせてくれた、アキちゃんに